●議会の徹底した改革を進めます
議会活性化のための提言書
議会改革を前に進めるために全員協議会で問題の提起をしました。
今後、引き続き全員協議会で協議するとともに、直ちに改善すべきところがあれば積極的に実施するという議長の力強い表明がありました。
また、論議が熟せば、(仮称)議会活性化特別委員会の設置などを考えるという結論になりました。
私は、以下の提言書を議員全員に配布いたしました。
阿見町議会の現状はまことに恥ずかしい状況です。良識と常識のある町民の嘆きが聞こえてくるようです。
阿見町の未来をになう子供たちが、阿見町議会の傍聴をしたら何と言うか、議員達は胸に手を当てて考えてみることです。議会に一年間、何の理由もなしに欠席して、議員報酬だけはちゃっかりともらう、その議員に辞職の勧告すらできないのです。
震災後の町民にとって切実な予算をいとも簡単に否決してしまう、大幅な経費節減につながる入札改革に抵抗するなど、議会が住民の目線に立つということをすっかり忘れてしまっています。
議会は本来の機能を取り
戻したが、無責任で判断
は誤りだ
逆説的になりますが、議院内閣制でない自治体では首長は議会多数の支持を得ず選ばれた方が良いという事だと思います。ねじれていた方が議会は活性化するということになります。天田富司男町長誕生以来の阿見町議会を見ていてつくづくそのように思い続けてきました。
前町長時代には、圧倒的な学歴・経歴の前に、萎縮し自由にものが言えなかった議員たちも、昨日までの同僚が首長となったのを機に、自由にのびのびと、時には首長に向かって「あんた」と呼びながら、自説を主張し始めたというべきです。しかし、互いに選良として選ばれたという自覚もなく議会で発言する言葉も乱暴で正確さを全く欠くものです。阿見町議会の議事録は永久保存です。誤った数字、誤った法律解釈、事実と異なる噂だけでものを言うことなど、後世の評価にはとても耐えられないでしょう。
一昨年ごろから、地方自治体では首長と議会のねじれ現象が大きな話題になりました。鹿児島県の阿久根市や名古屋市、大阪府などが記憶に新しいところです。県内でもかすみがうら市や阿見町など議会との関係が改革遂行の妨げになっている例が見受けられます。「抵抗勢力は行政組織と議会だ」といわれます。私の経験から考えると、職員が議員を通じて反対を言わせているということもあるような気がしてなりません。
首長と議会の二元代表制を取る自治体では、議会にも大変に強い権限があります。予算を除くすべての議案提案権もあります。改革の担い手の一方が議会であることは間違いありません。自治体では、本来与野党などという概念はありません。あるのは、「住民のためになるのかどうか」という一点だけです。「住民のためになるから賛成」、「住民のためにならないから反対」という是々非々というのが本来あるべき姿なのだと思います。
選挙の時応援したから議案はすべて賛成、そのかわりに要求を通してくれというような時代は過ぎ去りました。これまで、一度も予算や補正予算の組み替えや修正を行ったことがない議会が、それを行うということは、議会側の説明責任がより重要になるということを引き受けたということです。住民に対する説明なき反対は、反対のための反対となります。逆に、住民に対する説明責任をきっちりと果たせば、これまで沈滞してきた地方政治、地方議会が、政治のダイナミズムを取り戻すことになります。
2000年4月の地方自治法の改正により議員による議案提出権が8分の1から12分の1に緩和されました。このことのもつ意味は大変に大きいものがあります。自治体議会は、行政の執行者側が提出する議案に対する質問や意見によって行政のチェク機能を果たすと同時に、最も大事なことは地域主権という流れの中で、独自に条例を制定し地域の実情に合った政策を推進するということです。そのためには議員も知識・見識・先見性・判断力などを養う努力をしていかなければなりません。必要とされるものが地域にないのなら、それを必要とする自分たちが創っていくことになります。何かが変わり、生まれるのを待つのではなく、自分たちが変え、生み出していくことが出来るのです。
しかし、阿見町の議会の現状を見ますと、本来の、「独自に条例を制定し地域の実情に合った政策を推進する」ということに関心があるとは到底思えません。震災以降の町の復興を保障する予算であれ、補正予算であれ、事業仕分けであれ、環境マネジメントシステムであれ、町民にとって必要な政策に対して、みんなで渡れば怖くないと「否決」を連発しています。
しかも、議長が発行人の議会広報とは別個に有志議会広報などという私製文書を新聞折り込みで配布しています。その文書に議長も署名するなどというのは、まったく変な話で非常識を超えて喜劇的です。町民が混乱するばかりだということに気が付かないのは悲劇的です。
阿見町議会は定数が18名ですから12分の1以上は2名です。委員会の設置や定数削減などの議会や議員本人に関わるものだけでなく、地域の実情に合った政策を提案することは直ちに実現可能なのです。議案は、本会議の採決で過半数の賛成があれ成立します。財源も含めて実行可能で町民が求めているものを精緻に提案することが必要となります。そのような議会に与えられた権限を行使しないで、「あとは野となれ山となれ」とばかりに議案を否決していては、町政は混乱し不幸なのは町民であることを肝に銘じるべきだと思います。私はこのような議会の現状を変えて、少なくとも普通の議会にすると決意しました。
●議会の形骸化が指摘されて久しい時間がたちました。特に、阿見町議会一般質問においてはまともな質疑のやり取りが出来ていません。
●参与として議会を傍聴いたしましたが、途中で無駄な時間を費やすのはやめようと傍聴をやめました。議員は、町長の揚げ足取りに終始し、思い込みで質問をしていると感じます。地方自治法を充分に理解せず、勝手に解釈して、自分が唯一正しいと断定しています。特に、自ら議員提案で条例制定した、政治倫理条例のあいまいさや抜け道だらけには、あきれるばかりです。
●一年間まったく議会を欠席した議員もいたようですが、議会として何の処分も行っていません。議会自身が自らのマネジメントを出来ないのに、行政をチェックするといっても、ムリです。総じて議会の質問は誹謗中傷が多く、質疑のやり取りから阿見町の町民の生活向上や阿見町の発展に寄与する新たなアイディアも生まれていないと思いました。
●私は、議会本来の役割をしっかりと取り戻し、政策提言をつぎつぎと行っていきたいと考えています。
●本会議での一般質問はPDF検索を利用できるものの、全員協議会、各常任委員会・特別委員会での質疑、議会運営委員会でのやり取りなどは、どのような論議が行われているのか一般町民にはまったく分かりません。
●議会は本来公開の場で論議をするのが原則です。全員協議会や議会運営委員会、各常任委員会などについて直ちに議事録作成及びインターネットへに掲載すべきだと思います。
●さらにインターネットによる同時中継・ビデオ録画も含めて、本会議及び各委員会の議会中継を始める時期です。
●すでに役場は日曜開庁を実施しています。議会も、一般質問については土曜及び日曜、夜間開催も想定して実施の準備を開始すべきであると考えます。
●議会議員は、常勤でもないのにボーナスをもらうという一般常識から大きくかけ離れた組織です。住民の常識を議会の常識にするために努力します。
●議会も自らの足元を見つめ直しメスを入れ、特に経費の効率化及び削減に努めるべきだと思います。
●また、一般質問をしない議員や議会欠席者には報酬の削減を行い、ボーナスを廃止するなど議員の就業規則を制定し厳格に運用すべきであると考えます。